設備重視だと簡単にゼロエネ化は可能だが、ボリュームゾーンの一次取得者には手の届かない住宅となる。コストUPを最小限に、断熱性能はQ値1.9以下の住まい心地の良い性能を提供する。
地域の工務店が大手住宅会社と差別化を図るためにも、風向や気候など地元の環境条件をを考慮したゼロエネ住宅は強みになります。ただし、ゼロエネ住宅は高コストになりがち。一次取得者にも手が届くように仕様、コスト面などを具体的になシミュレーションをもとに、、ゼロエネ住宅シリーズ開発のコンセプトから手伝ってほしい。これからの住宅を見据えた取り組みの依頼を受けました。
ほとんどの方がフリープランで、お客様の要望で間取りを決めているとの事。断熱強化は間取り、サッシ寸法などで、同じ仕様の物を使っていても大きく性能が異なることから、同品質程度の断熱性能を持たすことが困難でした。そこで、プランの標準化と、開口部の取り方によりコスト低減を計画。省エネ設備機器に頼ることなく、当社の強みである設計力で安価なゼロエネ住宅に挑戦しました。
ゼロエネ住宅の実現に向けた取り組みにより、設計ルールに基づけば、最少坪1万円程度でQ値1.9以下が達成でき、フリープランでも約坪2万円程度でできる事が分かりました。Q値を1.9以下にしたことで、健康によく、住まい心地もよく、しかも安価なゼロエネ住宅を実現。また、光熱費のシミュレーションをお客様に提示することもでき、非常に勧めやすい魅力的な住宅が完成しました。